2018年07月04日

夜は短し歩けよ乙女(映画) 感想

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第41回オタワ国際アニメーションフェスティバル長編部門グランプリ、第41回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞。
あの『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を差し置いての受賞。つよそう



曰くひふみさんの100点。映研での上映前にはすごいリリックも飛び出し流石に期待度MAXで挑んだこの作品。
前々から興味はあったし、今夏の「ペンギン・ハイウェイ」もあるのでひとまずこれで一発優勝してきますわ!







※ネタバレがあります
※感想なので、客観的な評価になってないのを承知の上で読んでください!
※おおむね上向きのことは書いてないので、本作が好きなひとは読まないでください!
評論を求めないでね!!!!!!









結論から言うと、自分には向いていませんでした。

余計ないさかいを起こさないために「not for me」の一言だけで割り切ってもいいんですが、
なかなか貴重な体験だったので記事におこしてみました。




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(1) ヘンダーランドが苦手
『クレヨンしんちゃん』の映画シリーズは人並みには嗜んでいて、
『オトナ帝国』『アッパレ戦国』『ロボとーちゃん』あたりは無難に好きなのですが、
それ以前の『ヘンダーランド』には幼い頃ながらの怖さ・トラウマ的な苦手を抱えていて、いい思い出がありませんでした。
本作は「変な歩き」からはじまりけっこう厳しいが頑張って耐えていたところにコテコテの「ゲリラ演劇」が来て、
しまいには「脳内会議」まであったのでこりゃ(逆に)すごいなとおもいました。
今観たらヘンダーランドはどう感じるのかな…?

◆装置の有無?
前回の感想記事の『フリップフラッパーズ』や、『打ち上げ花火、〜』は、非現実に誘われ冒険する(おおざっぱ)内容です。
本作はその「誘い」…きっかけが無くて、「ナチュラルにくるっている」世界を一夜で駆け抜ける形式になっていました。
その違いとしては非現実に引きずり込む装置がなかったことなのかなーと思っています。
いまいち釈然としませんが、それによって受け取り方・興味関心具合が変化しているのかなあと。
(「酒」は装置といえばそうなんですが、それ以前の世界構造ですし、私が酒を飲んでもあの世界には行けないのでナシということで…)

また、オトナ帝国での「ケツだけ歩き」とか『パプリカ』のパレード(パプリカはまさしく装置ですね)と
「変な歩き」とで違う印象を受けたことは、興味深いです。


(2) 物語シリーズが苦手
・ペラペラしゃべる
ペラペラ語るアニメがかなり苦手…というとそれ幅広くないか?といった感じですが、
韻を踏んでるでもない羅列がけっこう頻発して面食らいました。
古本市の神様の詭弁も数分続いて、そうだねーすごいねーはやく次のシーンいこうねーとしか思えなかったので、
こればかりは向いていないのかなと思います(パプリカとは断じて異なる)。
「割り切って」観る(後述)にはシーンごとの時間がちょっと長い…。
この点に関して言えばシャフトよりも悪いシャフト作品を喰らっている印象を受けました。

・原作とか周辺作品をさわれよという話ではある
正直これに尽きる。
間違いなく「原作小説をこうしてアニメに落とし込めるなんてすごい」という評価が高いってのは伝わってきました。
典型的なのが『物語』シリーズで、原作未読だとなでこスネイク以外は全然合わなかった経験があった
(なでこスネイクだけはライトに作られているらしい)ので、そういうものも世の中にはあります。
他作品だと『灼眼のシャナV』はその点での完成度がずば抜けていて、そういう楽しみ方自体は私もしています。
素朴に「そういう評価軸でも日本アカデミー賞ってとれるんだな」とは思いました。



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(3) 劇中劇と恋愛(テーマ)について
『グレイテストショーマン』でのショー演者、現代的に()言うと「障碍」を抱えた人達を登用していく要素は、
お世辞にも「人間の多様性うんぬん」というテーマではなくて、主人公の大成のためのギミックという程度です。
それ自体は主人公がもうなりふり構わずアメリカンドリーム獲ったるという野心にあふれているので
めちゃくちゃ気になるほどではありませんでした。

本作では、パンツ総番長の恋愛観はゲリラ演劇という見世物を通して変容していきます。 
パンツ総番長と「偏屈王」にまつわる(異性⇔同性)愛の偶然の芽生えと、本作の主役2人の恋愛とで違いと共通点を楽しもう…という
ことなのかなあとは思うんですが、まあ楽しめなかったよね。片方見世物だしね。
万が一本作の主題が「恋愛」ではなく「縁」そのものだったらパンツ総番長がコケにされててなおさら可哀そうなので、
そうじゃないといいなあとおもいました。

そもそもの主役側の「恋に落ちた理由」に関しては、縁とか偶奇とかそんなもんだと思うので、
可もなく不可もなくといったところじゃないでしょうか。
そこに関してケチはつかないと思います。ストーリー自体は破綻もなく普通でした。


(4) 声
この記事で期待されている要素には声優うんぬんの話題もあるとは思いますが、
なんかもうそれ以前のレベルで楽しめなかったので大丈夫です(大丈夫じゃないです)。
声優の方々の演技が(2) の要素に絶妙に絡んでいたのではないでしょうか。
星野源は普通だったよね。



☆「割り切る」スタンスについて
普段から、苦手だなあと思った要素はさっさと切り捨てるスタンスで映画は観ています。
例えば『打ち上げ花火、〜』には中学生特有のギャグとか下ネタシーンが結構あったのですが、本当に面白くなくて、
ただそこに囚われる必要はマジでないので切り捨てて、逃避行を楽しもうね、という具合です。

なので本作もこれはポイこれもポイをずっとやっていたら、手元には何も残りませんでした…というオチ。
観てて眠かったししんどかったし、逆転もなく見終えてガッカリしたし、めちゃくちゃ期待してた分次の日の朝まで凹んでました。


人や作品によってはこんな感想を抱くこともあるんだなあ、とおもいました(小学生)。

こんなぐらいで…いいですよね…?
フリップフラッパーズを観ようね。




・余談
…やっぱりペンギンハイウェイのお姉さんも京大卒だったりするの?大丈夫?
posted by よしえ at 02:36 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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