2018年04月24日

リズと青い鳥(ネタバレなし)

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すごいぞ「リズと青い鳥

鑑賞後言葉を失い、なにもつぶやけないレベルの凄さでした。
しかしながら なんとか力を振り絞って、
今回はネタバレなしでおすすめをしていきます。





今回の記事では、リズを観る際に楽しんでもらいたい要素を2点ご紹介します。

(1) 「スピンオフであること」

(2) 「昨今のアニメ作品群との別離」




(1) 「スピンオフであること」

シリーズもののアニメ作品の映画化で、本筋から離れることは、よくあります。
ここでいうアニメ作品というのはおたく向けに限らず
「クレヨンしんちゃん」「ナルト」「ワンピース」でもなんでもよくて、
本編も進行している(いた)中で、唐突にオリジナルの新しい物語が展開する…
という映画は、よく見かけるものです。

ではこれをスピンオフと呼ぶのか?というと、最適ではない気もしますが…とりあえずスピンオフと呼ぶことにします。
今作もスピンオフ作品のひとつであり、「響け!ユーフォニアム」シリーズの本筋から離れ、
本来脇役だった2人のキャラクターに焦点が当たります。

☆「舞台の説明の取捨」について
映画は、お金を出せばだれでも観られるコンテンツです。
そのため、既存シリーズであればある程度の「説明」が必要とされます。
例えば、劇場版コナンで新一が縮むまでの過程を説明しなければならない(もはや様式美だけど)ように、

・登場人物の名前
・時季
・時代
・場所
・なんの出来事の前後なのか?
・主役の二人はどういう立ち位置なのか?
・(リズについては)本編での主役たちは(シリーズでは・今回は)どういう立ち位置なのか?

などなど、これまでの「起承と、転を少し」の情報を適切に取捨して発信しないと、作品内容を十全に楽しめない可能性が出てきます。
特に今作は人間ドラマなので、なおさらです。
ではその手段として、例えば名前なんてテロップで出せばよくない?と思うかもしれません。
しかし、それについてどのような工夫がなされているのか、世界観の説明に90分という枠をどうやって配分しているのか、
その点を、存分に味わってほしいと思っています。


☆事前知識を入れることについて
とはいえ、今作はユーフォニアムというシリーズの一篇なので、
「これからリズを楽しむために何知っておけばいいんだろう?」というのも、やはり気になるところです。
「『ローグ・ワン』のラストで出てくる姫様、あの人誰?」となってしまうと、流石に困ってしまいます。

結論から言うと、今作はゼロでも楽しめる、はややダウトです。
事前に仕入れてほしいものがあります。


・「ユーフォニアム」シリーズとして
偉そうに言いながら地上波本編観てないんですけどね…。

…気を取り直して、昨年公開された「届けたいメロディ」はとてもおすすめです。
総集編では断じてない、強いテーマ、絶対的な幸福感を持つ楽しい作品です。
本編主人公・黄前久美子の力強さと、その周囲など、ユーフォの構成要素を知ることができました。
また、次の内容と被りますが、「リズ」とは作っている監督が違います。
以前の記事で取り上げた、気になった箇所について実は上述の内容も被ってしまうのですが、
今作気にしながら鑑賞いただけるとより良いのかなーと思います。


・作り手として
普段はあまり作り手が〜という点で語るタイプではないのですが、
山田尚子先生×吉田玲子先生の作品は、相当の傑作ぞろいです。
「けいおん!劇場版」
「たまこラブストーリー」
「聲の形」
…過去作品をひとつぐらいつまんでから、今作に挑むのも面白いと思います。

ちなみに個人的優先度としては
1.たまこラブストーリー(要メンタル)
2.届けたいメロディ
3.聲の形(要カロリー)
4.ユーフォほんへ(未見)
ぐらいに捉えています。怒らないでね…




◆閑話休題:「おすすめ率」97%?
PVからもぼんやりと掴めるかもしれませんが、既存のシリーズと今作とでは、作風とともに雰囲気が変わっています。
人物間の闘争を、熱意を本編で触れてきたユーフォニアムシリーズのファンにとって、
今回のリズがどう映るのかは、正直わかりません。
また、リズから初めてユーフォニアムの世界に入って、他のユーフォニアムシリーズがマッチするのかも、わかりません。
しかしながら、それと次の人に薦めるのとでは、また別物であるのかもしれません。
そういう意味で、別モノです。別モノとして楽しんで欲しいから、シリーズ名が付かない、というのも納得できる内容となっています。



(2) 「昨今のアニメ作品群との別離」

今回のリズは「ユーフォニアム」シリーズに留まらず、昨今のアニメ作品と比較しても、明らかな異質ぶりを放っています。
そのひとつの要素として、(あくまで私が思うにですが…)「全くもってエモくない」点が挙げられます。
私は「エモ」を「理解の範疇を超え(させ)て、そこから受け手の感情を揺さぶる様」ぐらいに捉えていますが、
非常に、非常に、非常に理路整然としている今作は、もはやその大きなアンチテーゼであるかのような作りです。
そして非常に、非常に、非常に理路整然しているからこそ、「感情移入ができない」こともあります。
「じゃあ何すりゃいいんだよ!?」と思われるかもしれませんが、ぜひ作品を楽しんでください。

…「リズと青い鳥観ました!エモーい!」という感想は、今回に限って言えば、楽をしているのではないでしょうか。


シリーズから少し離れたテイストの作品として、そして現代としては異端のアニメ作品として、
異質、異様、そして至高の存在感を放っているこのリズと青い鳥を、
正直観ない手はないです。さっさと観に行ってほしいです。(97%側)








よくある質問

Q.レズなんでしょ?

A.そうだよ。



posted by よしえ at 01:18 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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