2018年04月17日

雑感:ゆるきゃん△とか宇宙よりも遠い場所とか

※注
優劣つけません!ごめんね!!!!!






2018年冬。文字通りの「スロウスタート」ながら覇権を握った某アニメとは別に、
多くの魅力的な作品もまた存在感を表す「豊作」のシーズンとなった___


というのは置いといて、

今回は、「ゆるキャン△」と「宇宙よりも遠い場所」に見た
「テーマ」「メッセージ性」とかのお話です。


※各作品のネタバレがあります




◆テーマ:「私たちは〇〇しているから、+『〜〜〜』
「私たちは〇〇している」は物語なのだから当然の要素として、
この二作品については、それにプラスした主題のほうが、力強さを放っていました。


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@ゆるキャン△(以下ゆるキャン)
「私たちはキャンプしているから、みんなキャンプやってみてね
…〇〇=△△ 一致するタイプ。「バイト」でもいいと思う

キャラクターや大塚明夫が優しくメソッドを伝授してくれるので、
テントの張り方や食器の手入れ、野外の料理など…たくさんのことを学ぶことができます。
そして「限りあるリソース(主に金)をうまいこと消費する!」というのが大きな要素であったゆるキャン。
裕福な人物がいるわけでもなく(諸説)、バイトでお小遣いを稼ぐというのも強調しながら日常を過ごします。

「あ、じゃあちょっとお小遣いためたら、私もキャンプしてみようかな」と、
特定コンテンツへの消費のきっかけになる。そんな作品でした。

けいおん!はバンドだし、スポーツものだったらそのスポーツを、みたいな、
直球表題の作品は当然のように数多くありますが、その中でもここまで視聴者へのハードルを下げる努力がみられる、
丁寧に丁寧にキャンピングの導入をやっているぞ、というつくりは珍しいと思います。
ゆるキャンは「きらら」作品なわけですが、これまでの日常系モノよりも、
もっともっと日常に近づいてくるような感覚を得ました。



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一方で、
A宇宙よりも遠い場所(以下南極)
「私たちは南極に行ったが、お前らは何してんだ?
…〇〇という最大値を提示した上で、視聴者側への問いかけるタイプ。

文字通りの「宇宙よりも遠い場所」南極という最大限の行動幅をキャラクター達が体験する作品でした。
「画面の前のおまえら」(視聴者のことです)に対するメタ的表現が濃厚で、
とくに「ざまあみろ」や11話の「画面の向こうにいるおまえら」なんかは、ここまで露骨か!?と思う程に
メッセージ性を強く残していました。

そもそもの話、(キャンプと違って)私たちが南極に行くことは現実的ではありません。
バンドリの記事の途中でも書いたのですが、
「俺はアイドルじゃないからアイドルにそこまで感情移入できない」というような課題が各作品にはあります。
今回だと、南極行くまでに船酔いでゲロゲロしちゃう〜でもきれいだー!という内容では、
そりゃ魅力的なのはわかるっちゃわかるけど…、ぐらいの感想に留まり実行は伴わない(重ねるが現実的でもない)ため、
『南極行った、お前らも南極行こうぜ』を直接ぶつけるのはまったく得策ではありません。

そこで南極アニメでは、これでもかというぐらいの「対視聴者への表現」を盛り込み、
「南極までは来なくていいけど、お前らそこでじっとしててええんか?」ぐらい圧のあるメッセージ性を持たせて南極生活を描き、
最後には「実際に行動すれば、○○○○は写真よりも万倍も綺麗なんだが…、お前らはどうするんだ?」という強めの表現と、
「南極までは来なくていいけど…、ワイの友達は北極いったで」という強めのオチを用意しています。
非日常的な展開は、「行動を起こした」日常の先にあることを、達成と日常への帰路を通して伝えるため、
物語が終わっても喪失感なく納得の結末、というのも美しかったです。
5話あたりはとくに、もう私たちの日常という地べたに這いつくばっているんじゃないかというようなアニメでした。

果たして、こうも「考えさせる」ことは「哲学的」なのか?と私は少し疑問ではあるものの、
12話の中で十分すぎるほどの力強い表現を出し切った作品といえるのではないでしょうか。



◆地べたについているような作品の基軸
「異世界モノ」が定番になりつつある中で、
2種の「日常と同じ高さ(地べた)に足をつけているよう」なつくりのこの作品たちは共感を得やすく
これからのアニメ作品の基軸になるような気がします。

「聖地巡礼」ブームや、「〜〜〜の〇〇さん」みたいな作品が多いのも、視点が視聴者と同じ高さに近づいている証なんでしょうか。
ファンタジーへのアンチテーゼとして、どのような表現が飛び出すのか、今後の作品もワクワクしてきますね!

posted by よしえ at 00:21 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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