2017年05月16日

【遊戯王】ダメージステップ中のモンスターの移動について

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確認:戦闘に関する「巻き戻し」には、「バトルステップの」という前置きがついています。



◎ダメージステップ中に、モンスターの数が増減するとどうなるのか?

(例)《A・O・J カタストル》
このカードが闇属性以外のフィールド上に表側表示で存在する
モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。

カタストルや、その系列の効果がいちばんしっくりくると思います。
カタストルが攻撃して効果で相手モンスターを倒した場合、
じゃあ巻き戻しがかかって同じカタストルでおかわりができるかというと、そんなことはない。
というのは感覚的にも処理がなされているかと思います。

少し細かく見てみると、なぜカタストルのときは巻き戻しがかからないかというと、
カタストルはバトルステップじゃなくて、ダメージステップ(開始時)に発動した効果だからです。
というのが今回の話題です。よろしくお願いします。


(1)ダメージステップ開始時からダメージ計算時までのルール
 ※「戦闘するモンスター」=攻撃する、あるいは攻撃を受けたモンスター。
直接攻撃の場合は攻撃対象をプレイヤーとしますが、今回はモンスター同士の戦闘で考えます。

@戦闘モンスター以外のモンスターの数が増減しても、戦闘は続行される。
(例)ダメージ計算時に、横にいる《幻想の見習い魔導師》をフィールドから墓地に送って
戦闘するモンスターである《ブラック・マジシャン》を強化した。

ダメージステップ中に他のモンスターがフィールドから移動(今回は位置の「移動」、ではなくフィールドから存在しなくなる「移動」、の意)したり増えたりした場合でもそのまま戦闘を続行します。
バトルステップ中の巻き戻しにおいても、攻撃側の(攻撃モンスター以外の)モンスターの増減は巻き戻しに影響しませんが、
ダメージステップ中は、攻撃されるプレイヤー側の(戦闘するモンスター以外の)モンスター数が増減しても
そのままダメージ計算までもっていきます。


A戦闘するモンスターのどちらか片方がいなくなると、戦闘は中止される。
(例1)《A・O・J カタストル》の効果が発動した。
(例2)ダメージ計算時に《クリボー》の効果が発動して、攻撃モンスターの《死霊騎士デスカリバー・ナイト》がリリースされた。

攻撃力守備力で加減計算する前にどちらか片方の戦闘するモンスターがいなくなると、計算できないので戦闘がその時点で終了します。


さらに詳細

i)  「攻撃宣言」はした扱いになる。
さきの《A・O・J カタストル》の話です。おかわりはできません。


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ii) ダメージ計算を行っていないので、「戦闘を行った」扱いにはならない
ダメージ計算をしないと戦闘を行ったという扱いにはならないので要注意です。
「ダメージ計算時」のタイミングで戦闘モンスターがいなくなっても戦闘は中止されます。
ダメージ計算をしてライフが動く、モンスターの戦闘破壊が確定してはじめて戦闘を行ったという事実が残ります。
少し紛らわしいかも…

特に「剣闘獣」や「時戒神」などの効果にて重要になってくるルールです。
次のエスケープが絡むと混乱するので、カードを使う際はルールを確認しておきましょう。


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iii)意図的に戦闘するモンスターをエスケープさせることは可能。
 (例)攻撃を受けた《ワイトプリンセス》の(3)の効果を、ダメージステップ中に発動できる。

バトルステップに《ゼンマイラビット》を逃がすように、
ダメージステップ中に戦闘モンスターを逃がす・エスケープさせることも、問題なくできます。
最近だと《真竜の黙示録》の(1)の効果、古いカードだと《ビーストライザー》なんかがこれに該当します。
※昔こんな記事を書いていました。ゴリラ向け。

ただし、ダメージステップ中なので発動(エスケープ)可能な効果は限られています。
《ヴェルズ・サンダーバード》など発動できないカードも多いので、ダメージステップの基本ルールにも注意しましょう。


◎最後に
カードの使いようによっては、さも戦闘をなかったことにできるので、
ダメージ軽減などゲームの進行面で重要になるポイントです。
「自分だけ知っていればOK」というよりも、対戦相手との発動タイミングや確認などのやり取りが起因して
若干揉めそうなルールなので、いろんな意味で確認をしておきましょう。
>>記事の続きを読む
posted by よしえ at 23:52 | Comment(0) | OCG(ルールあれこれ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月10日

【遊戯王】もうひとつの「時」と「場合」

※この記事を読む前に
一般的に「タイミングを逃す」などで知られている
「時」と「場合」に関するルールは、
「誘発効果(に類したもの)における」、
「時」と「場合」という前置きがあることを念頭に置いたうえで

この記事を参考にしていただければと思います。
この認識ができていないと、この記事を読んでかえって困惑してしまう可能性があります。



(1) 結論から
◎「他の効果発動に反応するカード効果」について、

@〇〇の効果が発動した「時」というテキストは、
同一チェーン上で発動する効果(誘発即時効果)である。

(例)《真竜拳士ダイナマイトK》《青き眼の乙女》《幽鬼うさぎ》など


A〇〇の効果が発動した「場合」というテキストは、
効果処理後に改めてチェーンブロックを組んで発動する効果
(原則、誘発効果※)である。

(例)《微炎星−リュウシシン》《マジシャンズ・ローブ》《ドロール&ロックバード》(※)など

という法則があるようです。
これまで《真竜拳士ダイナマイトK》と《微炎星−リュウシシン》って
どうして効果分類が違うんだろう?と思っていたので、今回まとめてみました。
繰り返しになりますが、今回は「他の効果発動に反応するカード効果」についての話題です。
「えっじゃあ《E・HERO エアーマン》って「時」だから誘発即時効果なの!?」ということには決してならないので
注意が必要です。


(2)事例
☆今回、COTDで登場した《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》が
非常にわかりやすいテキスト持ちなので、これを事例に挙げていきます。

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《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》
(1):1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、自分の手札・墓地から「ライトロード」モンスター1体を除外し、フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
(2):1ターンに1度、このカード以外の自分の「ライトロード」モンスターの効果が発動した場合に発動する。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。 


@ライラの(1)の効果を使用する
i) チェーン1で《サイクロン》が発動された時、それにチェーンする形で
チェーン1:《サイクロン》
チェーン2:《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》
とチェーンを組む。
   
逆順処理なので、ライラの効果で対象のカードを破壊したのち、サイクロンの効果を処理する。

ii)《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》が複数枚存在していて
チェーン1で《サイクロン》が発動された時、
その《サイクロン》に反応して発動できるライラは1枚のみ
   
チェーン1:《サイクロン》
チェーン2:《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》A
チェーン3:《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》B
   
 とはできない。

…ライラの(1)の効果は、誘発即時効果です。
テキストには明記されていませんが、適切なタイミングであれば相手ターンでも発動できます。
  
他の効果発動に反応する場合は、その効果の直後のチェーンブロック(今回の例だとチェーン2)にて
発動しなければならないきまりがあるので、
今回のケースではライラ2体を重複して発動することはできません。
(《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は例外)


Aライラの(2)の効果を使用する
i) 《ライトロード・アサシン ライデン》の起動効果が発動された場合、
まずはライデンの効果処理を行い、
効果処理後に《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》の誘発効果が発動する。

チェーン1:《ライトロード・アサシン ライデン》

処理後
チェーン1:《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》

ii)《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》が複数枚存在していて
《ライトロード・アサシン ライデン》の起動効果が発動された場合、
効果処理後にそれぞれの《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》の誘発効果が、
チェーンブロックを組んで発動される。

チェーン1:《ライトロード・アサシン ライデン》

処理後
チェーン1:《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》A
チェーン2:《トワイライトロード・ソーサラー ライラ》B
(順不同)

…ライラの(2)の効果は誘発効果(強制)です。
テキストには明記されていませんが、特定の条件を満たせば相手ターンでも発動します。

条件を満たすカードが複数枚あるなら(今回のii)、
同時に複数のカードが発動した場合/SEGOC」に従ってチェーンブロックを組みます。


(3)参考:《微炎星−リュウシシン》の誘発効果について
《炎舞−「天セン」》がチェーン2で発動した場合でも、タイミングを逃さない。
   
チェーン1:なにか
チェーン2:《炎舞−「天セン」》

処理後
チェーン1:《微炎星−リュウシシン》

ここの話を見ると明らかにややこしくなるので飛ばしてもいいと思います

《微炎星−リュウシシン》の誘発効果は、タイミングを逃すことなく発動できます。
なぜなら、「場合」の誘発効果だからです。
  
イメージ(見づらくてごめんなさい。。。)
Image_a196c95.jpg
今回は「他の効果発動に反応するカード効果」についての話題ですが、
任意発動の誘発効果であるリュウシシンにはタイミングを逃す逃さないの話題もついてきます。
図にあるように、リュウシシンは、「場合」の誘発効果なので
「他の効果の処理後に発動し、
タイミングを逃さない誘発効果である」
といえます。
けして混同してはいけないのは、
図に「時」表記のものがふたつ存在していますが、
それぞれ誘発即時効果と誘発効果なので、関係性がないということです。
右側は、誘発効果(だとモンスター効果の分類だけで止まってしまうので、誘発効果に類したもの)
の括りであることをじゅうぶんに注意していただければと思います。


(4)備考
※《冥王竜ヴァンダルギオン》は古くから存在するのに、タイミングを逃さない効果持ちであるといわれています。
《冥王竜ヴァンダルギオン》も、他の効果発動に反応するカードの一種なので、やはり効果処理後に発動する、タイミングを逃さない誘発効果となっています。
そもそも効果処理後に発動するカード群は、必然的にタイミングを逃さないから、タイミングを逃すの話題以前にこの効果反応の体系は完成していたのでは?という仮説を立てられる気もしますが、今回はそこまで考えないことにします。

※《ドロール&ロックバード》について、
このカードは他の効果発動に反応し、効果処理後に発動するカードです。
しかしながらこのカードは誘発効果ではなく誘発即時効果に分類されます。
これは、ドロールが手札から墓地へ送って発動する、相手ターンでも発動できるモンスター効果であるため、誘発即時効果に分類されていると推測します。なので、今回
「A〇〇の効果が発動した「場合」というテキストは、効果処理後に改めてチェーンブロックを組んで発動する効果(原則、誘発効果※)である。」
という表記にしたことをご留意いただければと思います。
そもそも原則誘発効果ってわけじゃないかもしれないですし、今後ドロールタイプのカードが増えるかもしれません。

※「時」または「場合」の表記がないテキストも多いです。
(《シューティング・クェーサー・ドラゴン》《光と闇の竜》など)
ただ、そういうカードはだいたい無効系の効果なので、まあ誘発即時なのかな、と推測してもいいと思います。
ライダーは昔永続効果だったけど…。


おわり

参考ページ
特に、「この他の「時」と「場合」の違いについて」を参照しました。

posted by よしえ at 00:58 | Comment(1) | OCG(ルールあれこれ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする